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週刊ハーツ

2020.03.07

03月07日 ツインリバーズ戦 3-16

2020年3月7日(土)15:00~17:00
石神井公園B野球場(ビジター)
フリーマッチ
【ツインリバーズ vs 南海ハーツ】

H 102 000   3
T 443 500  16

投:高松〔負〕-住吉
捕:筒井-横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (中)久原【24】
 2 (遊)住吉【51】
 3 (一)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (左) 森  【 0 】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (投)高松【49】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (右)山口【31】
10(指)綿貫【14】

控え:永山【36】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=住吉(4イニングのロング救援で奮闘。終盤2イニングを無失点。1安打1盗塁2得点と光る投走打)
技能賞=久原(一走・住吉が盗塁阻止を狙う捕手の二塁送球間に三塁からホームイン。持ち前の積極ダッシュで1点奪取)
技能賞=森(速球派対策の当て逃げ流し打ちが奏功)
守備賞=久原(1回裏の前に落ちそうな打球のランニングキャッチはじめ3刺殺と安定の中堅守備)
守備賞=森(レフト好捕&高松監督の指示通りの守備位置でほぼ一歩も動かずライトフライをキャッチ)
守備賞=兵藤(軽快な二塁守備。一・二塁間を抜けそうな深いゴロを回りこんでキャッチ。正確送球でアウトを奪う)
守備賞=筒井(ダイブに近い形でのキャッチャーフライ好捕に敵味方関係なく拍手をもらう。後ろに逸らさない体を張ったプレーも健在)
山山賞=綿貫(ほろ酔いもあぶさんにはなれず。昨季無失策男が3失策を記録。それでもチームの士気を下げないキャラクターで昨年最多・山山賞の本領発揮)

動画はコチラ

 いよいよ2020年初戦!
 ハーツは石神井公園Bでツインリバーズと対戦。試合は相手の攻守にわたる巧さに圧倒され3対16の完敗を喫した。だがゲームはテンポよく6回まで完了。好プレーあり、珍プレーありのハーツ野球は健在だった。

 時を試合前に戻そう。

 まず綿貫が試合当日、都内某所で飲んでいたのも影響し、電車で寝過ごし遅刻。想定外の出来事がさらに続く。速球派投手・小西の肩痛が先発回避の緊急事態。十番・指名打者予定だった高松〔中〕が「七番・投手」となる急ピッチ仕上げを余儀なくされた。

 そんな暗雲立ち込める中、先制したのはハーツ。1回表、二番・住吉が左安打で出塁〔左〕。さらに一塁走者として大きなリードで相手バッテリーに揺さぶりかけると、捕手の悪送球を誘い二塁進塁。続く小西が左安打を放ち〔右〕、住吉が先制のホームを踏んだ。

 その裏の守りもポテンヒットになりかねない先頭打者の打球を中堅手・久原が一歩目鋭く好捕〔中〕。これで流れはハーツかと思ったのも束の間、相手打線が高松の「遅球」を見極め3四球に加え、満塁の窮地では走者一掃の三塁打を浴びるなどこの回、4失点。2回も本塁打を浴びるなど8点を献上した。本来なら相手の打ちたい欲求を逆手にとり、引っ張らさせて凡打の山を築く高松。ただ今回は相手打線の攻めに翻弄される形となる。球を引き付けて流し、セーフティーバントも絡める巧みな攻め。さらに計5四球をもぎ取る選球眼の良さを見せつけられた。

 それでもハーツは意地を見せる。投げては3回から救援の住吉〔中〕が序盤は失点するも5、6回の2イニングを無失点に抑える奮投。6回は2奪三振とボールに勢いがあった。

 攻撃では3回に三塁まで進んだ久原がホームスチール〔1左〕を決める快走。1死一、三塁の場面で一走・住吉がスタートし、捕手が二塁へ送球した瞬間に判断良くホームに突入。積極果敢な走塁で昨季盗塁王の脚力を発揮した。また、昨年に行われた10安打11得点と猛打をふるった開幕戦で快音なしだった筒井〔1右〕と森〔2左〕が5回に今季初となる安打を記録。横井〔2右〕も1安打、1盗塁と結果を残した。


 守りでは1回、一塁を守った小西が二飛とも思える打球を捕りにいくなど、先発回避のうっぷん晴らす軽快な動き。右翼で先発の山口は変わったばかりの左翼でフライをさばき柔軟な対応を見せた。

 これだけ奮闘のプレーを披露したハーツだったが、奇しくも主役の座をかっさらってしまったのは綿貫。一塁を守った3回には三塁・横井のストライク送球をまさかの落球〔左〕。この後に兵藤〔中〕が右翼へ抜けそうな打球を回り込んで二ゴロに仕留める好プレー。また、捕手・筒井〔右〕が倒れこみながらキャッチし、両チームから拍手を浴びるプレーを見せただけに悔やまれる。さらに綿貫は4回の三塁守備で1プレー2失策の珍記録。昨シーズン無失策の男はチームに爆笑を誘い、山山賞、一直線の活躍でお役御免となった。

 2019年の初戦も足がもつれ「三本間のど真ん中で、名古屋城の金のしゃちほこのような反りの体勢から地面にバッタリ」(19年3月2日の週刊ハーツより抜粋)倒れる走塁を披露。記念すべき第1回山山賞を獲得した綿貫。しかし、その顔には全く悲壮感はない。ここでは触れないが、次戦にキッチリ修正してくるあたりは、さすがの一言。この強靭なメンタルは学びたいところである。

【文責・背番号0】

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